地下水資源部
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井戸施工とメンテナンスの全工程
地下水資源部は、地下水を探すところから井戸の施工、利用、メンテナンスまで一貫して行います。まずは地質調査を行い、適した場所を選定して井戸を掘削します。その後、利用者のニーズに合わせて井戸の管理とメンテナンスを行い、地下水の保全も担当します。施工管理を担当し、土地を広く知り、毎回条件の異なる現場への対応が求められ、例えば近くに建物が建つことで地下水位が変動する場合は、観測データを基に保全対策を講じます。
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多様なプロジェクトとそのやりがい
民間からの依頼と自治体からの依頼があり、北海道全域で幅広いプロジェクトに携わることができます。例えば、水道の水源を確保するために河川から地下水に切り替えるプロジェクトでは、地質調査を行って適した場所を探し、必要な水量を確保するために井戸を掘ります。ライフラインを支える重要な役割を果たし、成功した時には大きなやりがいを感じ、お客様からの感謝の言葉を直接いただけることもあります。
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水資源管理の技術とイノベーション
日々技術の進歩を取り入れながら水資源管理を行っています。井戸の中にカメラを下ろしてトラブル箇所を特定したり、電気探査を用いて地表の電気抵抗から水の通りやすい層を判断する技術を駆使して、井戸を掘る際の成功確率を高め、効率的かつ確実な水資源の確保を実現しています。
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地下水プロジェクトの地域への影響
地下水資源部の仕事は、多様な現場で行われます。学校の敷地内や工場の施設など、現場ごとに異なる条件や制約があるため、それに応じた安全対策を講じる必要があります。第三者が現場に入らないようフェンスで区切るなど、安全対策を徹底しています。作業員の安全を確保するための取り組みも怠りません。現場での事故を防ぎ、全員が安全に作業を終えることが最優先です。
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技術の習得とキャリアアップ
地下水資源部の仕事は非常にニッチで特殊ですが、その分やりがいと安定感があります。経験が物を言うこの仕事では、技術を身につけることで強みとなり、キャリアアップにも繋がります。教育や研修は主にOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)で行い、現場で実際に作業を見て学ぶことを大切にしています。また、資格取得支援制度を活用し、技術士などの資格を取得することで、さらなるスキルアップが可能です。新人社員はまず独り立ちして現場を仕切れるようになることを目標に、日々努力を重ねています。
現場の声
井戸の掘削やメンテナンスは、見えない部分を扱う難しい作業ですが、無事に完了したときにお客様の笑顔を見ると、自分の仕事が生活を支えていることを実感します。また、この仕事では、技術力だけでなくコミュニケーション能力も大切です。お客様に正直に状況を説明し、時にはプラスの提案をすることで、信頼関係を築くことができます。毎回異なる現場や状況に対応しながら、技術者としてだけでなく、一人の社会人としても成長できるのが、この仕事の面白さだと思います。